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写真から「ちゃんと使える」アイロンビーズ図案をつくる方法

POMODIARY チーム · · 7 分で読めます

写真をアイロンビーズの図案に変換するのは、ワンクリックで済む作業のように見えますし、実際ソフトウェアを使えば最初のステップはすぐに終わります。しかし、ぼやけたモザイクのような図案になるか、ひと目で何かわかる図案になるかの違いは、変換の前後に下す判断から生まれます。このガイドでは、私たちが実践している方法を順に紹介します。画像を選び、トリミングし、サイズを決め、色数を減らし、ディザリングの有無を決め、手作業で整え、最後にビーズを数えて購入する、という流れです。

ビーズのスケールで写真が難しい理由

スマートフォンの写真には数百万の画素と数百万の色があります。一方、29×29のプレート1枚の位置は841か所で、一般的なビーズのカラーパレットは数十色から数百色ほど、しかも手元にあるのはおそらくそれよりずっと少ないはずです。どんな変換も、思い切った単純化になります。何を残すかを決めるのがあなたの仕事です。

うまく残るものは3つあります。はっきりしたシルエット、ベタ塗りの広い面、そして被写体と背景の強いコントラストです。うまく残らないものも3つあります。細かな質感(髪、芝生、布地)、小さなディテール(遠くの顔の目、文字)、そして微妙なグラデーション(空、肌の陰影)です。

ステップ1:適切な画像を選ぶ

よい元画像にはいくつかの共通点があります。

  • はっきりした被写体がひとつ。 ペット1匹、物ひとつ、顔ひとつ。集合写真は、よほど大きなサイズでない限りうまくいきません。
  • シンプルな背景。 無地か、簡単に取り除ける背景が理想です。
  • 均一で良好な照明。 強い影は濃い色のビーズのシミになります。
  • 被写体と背景の色がはっきり違うこと。

イラスト、自分が権利を持つロゴ、マンガ、ドット絵は、写真よりもはるかにきれいに変換できます。もともとベタ塗りの色面でできているからです。ペットの肖像をつくりたいなら、庭で撮った芸術的な写真よりも、無地の壁の前で明るく撮ったクローズアップを選びましょう。

ステップ2:大胆にトリミングする

被写体がフレームのほとんどを占めるまでトリミングしましょう。背景に使うビーズが1つ増えるごとに、ディテールに使えるビーズが1つ減ります。顔なら頭のすぐ上からあご、または肩までを切り取ります。ペットなら体の周りをぎりぎりまで詰めます。

形も考えておきましょう。正方形にトリミングすれば、標準的な正方形のプレートにきれいに収まります。縦長や横長でもかまいませんが、プレートを何枚使うことになるか数えておきましょう。

ステップ3:プレートに合ったグリッドサイズを選ぶ

グリッドサイズは、工程全体でもっとも重要な数字です。ビーズ1粒が1画素なので、横幅のビーズ数でどこまでディテールを表現できるかが決まります。

横幅(ビーズ数)プレート(29×29、ミディ)表現できるもの
291枚アイコン、シンプルなスプライト、大胆な形
582×2枚シンプルな顔やペット、数色のロゴ
873×3枚ある程度の陰影がある、誰だかわかる肖像
1164×4枚細密な肖像や風景

実践的なコツが2つあります。ひとつは、プレートのサイズの倍数(29、58、87、116)で横幅を選ぶことです。半分しか使わないプレートを無駄にせずに済みます。もうひとつは、実物の大きさを忘れないことです。ビーズ1粒5mmなら、58粒の図案は幅約29cm、116粒の図案は60cm近くになります。約2.6mmのミニビーズならこの寸法がおよそ半分になるため、肖像にはミニビーズが人気です。

ビーズの数は横幅の2乗に比例して増えます。横幅を58粒から116粒に倍増させると、正方形の図案ならビーズ数はおよそ4倍、約3,400粒から約13,500粒になります。決める前に確認しておきましょう。

ステップ4:色数を減らす

ソフトウェアは、各画素をもっとも近いビーズの色に置き換えます。制限をかけないと何十色も使われ、その多くはわずか3〜4粒しか使わない色になります。費用がかかるうえ、並べるのにも時間がかかります。

そこで、色数に上限を設けましょう。出発点の目安は次のとおりです。

  • 6〜12色: マンガ、ロゴ、スプライト
  • 12〜20色: ペットやシンプルな肖像
  • 20〜30色: 大きなサイズの細密な肖像

最初の変換が終わったら、色の一覧を確認します。ほんの数粒しか使われていない色があれば、いちばん近い色に統合してみましょう。また、被写体にとって重要な色でない限り、手元にない色は手持ちの近い色に置き換えます。

肌色とグレーに注意

肌、毛並み、影には、たいてい互いに近い色合いが何色か必要です。変換結果で顔の2つのトーンの間に不自然な段差が見えたら、中間の色をひとつ加えるか、斑点の原因になっている孤立した濃い色を取り除いてみましょう。

ステップ5:ディザリングの長所と短所

ディザリングとは、2色のビーズをまだら模様に混ぜて、その中間の色があるように見せる手法です。昔のコンピューターグラフィックスで使われていたのと同じテクニックです。

長所:

  • 空、頬、影のグラデーションがなめらかになる
  • 実際に使う色数より多くの色があるように見せられる

短所:

  • 近くで見ると、特に小さいサイズでは、ざらついて斑点だらけに見える
  • 並べるのが大変。面を塗りつぶすのではなく、絶えず色を切り替えることになる
  • ビーズアートの強みであるくっきりした輪郭とベタ面が崩れる

私たちの目安は、横幅がおよそ60粒未満のものと、サイズにかかわらずマンガやロゴでは、ディザリングをオフにすることです。大きな写真の肖像では弱めのディザリングを試し、完成品を見るときと同じくらいのズームで2つのバージョンを並べて比べてみましょう。最終的には、色を1〜2色増やしたディザリングなしのバージョンを好む人が多いです。

ステップ6:手作業でピクセルを整える

自動変換で到達できるのは、せいぜい8割ほどです。残りの2割は手作業で、ここが図案を「狙ってつくった」ように見せる部分です。

次のリストに沿って進めましょう。

  1. まずは目。 それぞれの目にはっきりした濃い瞳があるか、余裕があればハイライトの明るいビーズが1粒あるか確認します。顔や動物が誰(何)だとわかるかは、ほとんど目にかかっています。
  2. 輪郭。 縁がぼやけていれば、被写体の周りにビーズ1粒分の輪郭線を加えるか修正します。濃い輪郭線が被写体を背景から切り離してくれます。
  3. はぐれビーズ。 その場にそぐわない色の、ぽつんと1粒だけのビーズを取り除きます。アイロンをかけると汚れのように見えてしまいます。
  4. ギザギザの斜め線。 縁の階段状のガタつきを整え、曲線をなめらかに見せます。
  5. 背景。 背景の色を残すか、空けておくかを決めます。背景を空けると被写体が形どおりに切り抜かれ、見栄えがよくなることが多く、ビーズの節約にもなります。
  6. 左右対称。 ロゴや物の場合、対称であるべき形が本当に対称になっているか確認します。

ときどき画面から離れたり、ズームアウトしたりしましょう。ビーズアートは離れたところから見るものなので、最大ズームではささいに見える問題が、実物大では目立ってしまうことがあります。

ステップ7:ビーズを数えて購入する

注文する前に色ごとの正確な数を出し、紛失、落としたビーズ、修正のために1割ほど上乗せしましょう。ビーズは決まった量の袋で売られていることが多いので、色ごとに袋の単位に切り上げます。

手持ちの在庫でまかなえる色がないか、小さな部分なら手持ちの少し違う色合いでも十分ではないかも確認しましょう。

Bitbead で行う場合

私たちは、これらのステップを一か所で行えるように Bitbead をつくりました。画像をアップロードし、ビーズのブランドを選び、横幅のビーズ数と色数の上限を設定し、ディザリングを切り替え、ブラシ、消しゴム、カラーピッカーで仕上げます。ビーズの総数、実際の大きさ、29×29プレートの枚数がリアルタイムで表示され、スプレッドシートにコピーできる色別の買い物リストも作成できます。図案の生成と編集は無料で、印刷用 PDF 図案と高解像度 PNG の書き出しはオプションの Bitbead Pro プランの機能です。

よくある失敗

  • ごちゃごちゃした写真を選び、 ソフトウェアが被写体を見つけてくれると期待する。
  • 顔を小さくしすぎる。 横幅がおよそ50粒を下回ると、たいていの顔は誰だかわからなくなります。
  • 色を使いすぎて、 ほとんど同じ色合いが何十色も並ぶ。
  • 小さな作品でディザリングをオンのままにする。
  • 手作業の仕上げ、特に目の調整を省く。
  • 実物の大きさを忘れ、 プレートや飾る壁のスペースが足りなくなる。

元画像の選定と仕上げに時間をかければ、その間の変換はあとは任せておけます。

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